大田区池上名物!老舗 『浅野屋』『池田屋』のくず餅を食べ比べしてみた!
大田区池上名物として思い浮かべるものはなんですか?
私は、「くず餅」です。
今回は、そんな池上名物の「くず餅」のご紹介です。
池上のくず餅とは・・・
くず餅というと、一般的には「葛」でつくる和菓子を思い浮かべるかと思われますが、池上名物のくず餅は「小麦粉」の澱粉を発酵させたものを蒸したものです。
発酵してあるため、独特の酸味があります。
とは言っても、納豆のような匂いなどはありません。
きな粉と黒蜜をかけていただくのがスタンダードですが、きな粉や黒蜜の味や香りが消えてしまうほどの匂いではないです。
くず餅の起源
この、小麦粉の澱粉を発酵させた「くず餅」を考案したのが、老舗店舗のひとつである「浅野屋」さんの初代・伊左衛門さんです。
宝暦2年(1752年)に、池上本門寺の参拝土産として売り出したそうです。
(「浅野屋”くず餅のしおり”より)
ちなみに、1752年は徳川家重(9代)が将軍でした。
そんな昔から池上で売られていたのですね!
2大老舗店
では、そんな池上名物の「くず餅」を販売している店舗をご紹介しましょう。
ひとつめは、先にも述べた「浅野屋」さんです。
こちらは、池上駅前に店舗があるので、池上駅へ来られた方は必ず見かけるかと思われます。
言わずと知れた、「元祖」くず餅のお店です。
初代から「くず餅」一筋で現在は11代目となっています。
もう1店舗は、本門寺通りにある「池田屋」さん。
こちらの歴史も古く、「久寿餅」として販売しております。
さらに、もう1店舗「相模屋」さんがありましたが、残念ながら閉店してしまいました。
現在は、「藤乃屋」さんが「相模屋」さんの味を継承しているようです。
この日は残念ながら定休日でした。
その他、本門寺通りに「浅野屋本舗」さんがありますが、こちらは池上駅前の「浅野屋」さんの系列店ではありません。
くず餅のご紹介と食レポ
今回は、「浅野屋」さんと「池田屋」さんのくず餅を1人前分購入し、実際に食べてみました。
①外装とお値段
「浅野屋」さんは1人前350円で、プラカップに入っていました。小さなフォークもあり、くず餅も食べやすいサイズにカットされているため、そのまま直ぐに食べることが可能です。
翌日まで賞味期限がありました。
「池田屋」さんは1人前390円で、袋入りです。
くず餅は真空パック詰めになっているため、お皿に移し食べやすいサイズにカットすることができます。
賞味期限は6日間です。
保存はどちらも常温でとのことでした。
↑「池田屋」さん
↑「浅野屋」さん
②くず餅の量
これは、「浅野屋」さん「池田屋」さん、どちら約150gでした
③くず餅のかたさ
「浅野屋」さんは、ややかためでしっかりしており、お餅のような”モチモチ”感がありました。
「池田屋」さんは、「浅野屋」さんに比べるとやや柔らかく、”プルプル”とした感じでした。
④くず餅のお味
「浅野屋」さんは、発酵の酸味とほのかな甘味を感じ、「池田屋」さんは酸味がさっぱりしていました。
⑤黒蜜
「浅野屋」さんは、褐色でサラサラしており、蜂蜜の甘さがありました。
「池田屋」さんは黒くドロッとしていて、信玄餅の黒蜜に近い感じで甘さというより、コクのある蜜です。
⑥きな粉
「浅野屋」さんも「池田屋」さんも、細かさは同じくらいでしたが、「池田屋」さんのきな粉には少しお砂糖が入っているのかな?と思う程度の甘味がありました。
⑦結論
くず餅と黒蜜が少し甘めな「浅野屋」さんは、全体的にはさっぱりしており、コクがある黒蜜の「池田屋」さんは全体的には甘めでした。
どちらも大変美味しい「くず餅」です。
(左)「池田屋」さん(右)「浅野屋」さん
イートイン
「浅野屋」さんも「池田屋」さんにもイートインスペースがあります。
現在は、コロナの影響で「浅野屋」さんのイートインスペースは閉まっておりますが、くず餅の販売はしております。
イートインスペースの再開については今のところ不明とのことですが、私は「寿セット」が好物ですので、再開を心待ちにしております。
「浅野屋」さんのイートインスペースからは、小さいながらも日本を思わせる中庭が望めます。
一方、「池田屋」さんのイートインは利用可能です。
くず餅や甘味をいただくことができます。
池上へお越しの際には、ぜひ「くず餅」をお土産にしてみてはいかがでしょうか。
店舗概要
浅野屋さん
住所:東京都大田区池上6丁目2−15
地図:
公式サイト:http://www.kuzumochiasanoya.sakura.ne.jp
池田屋さん
住所:東京都大田区池上4丁目24−1
地図:
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